昨日行われた民主党大会の様子が各報道番組等にて取り上げられていた。菅総理は、消費税などの税制と社会保障の一体改革に向けた与野党協議を行いたいと常々思っているらしく、この党大会において、「野党が積極的に参加しようとしないなら、歴史に対する反逆行為と言っても言い過ぎではない」等と勇ましく述べる様を何回も目にした。
 自分の能力が足りないのか、正直言って、菅総理の言葉の意味が分からない。歴史とは、一体何に対する歴史なのか。種々の理由に基づく審議の拒否が本当に反逆行為に該当するのか。これは自党が行ってきた行為や主張のみが正しく、他党や不支持者達の行為や主張が間違っているという理論に基づき発せられた言葉としか捉えようがない。まさに独裁的かつ抑圧的思考が曝け出された瞬間だったのではないだろうか。
 この総理の考えに基づけば、自分を含め、現政権を支持しないという8割近くの国民がめでたく反逆者に該当する。「国民が自分の話に耳を貸さなくなった」等、この人の前の総理もそうであったが、妄言というべきか、響きだけで何となくそれっぽく感じるような無意味な言説をこねくり回し、国民を混乱に陥れる。牽制球や隠し玉等のトリックプレーはいい加減に止め、正々堂々、バッターに向かってボールを投げ込んでみろと言いたくなる。
 マニフェストの反故は支持者に対する反逆行為。外国人に対する参政権の付与は国民主権への反逆思想。大体にして自民政権下に、訳のわからない理由による審議拒否を繰り返していたのは一体どこの政党だったか。自分達が野党時代に散々やってきた事も忘れる程、空っぽな空き缶総理に日本を託さなければならない現状がもどかしくてならない。民主党政権が将来の日本の黒歴史にならぬうちに、さっさと解散総選挙を実施せよ。