タイガーマスクの主人公・伊達直人あしたのジョーの主人公・矢吹丈等を名乗る方々から児童養護施設等への贈り物が全国各地で広がっているよう。首都圏だけではなく、昨日はここ富山県でも「善意の贈り物」があったようである。自分には到底真似の出来ない事であるが、このような善意の連鎖が続けば良いと思っている。
 「自助・共助・公助」、自助・共助の意識が低下し、公助への過剰依存が見られる社会において、自助・共助が前提にある社会を取り戻そうとする動きに、何か胸を打たれる。このような方々の何分の一かでも良いから、気持ちや行動を見習わなければという思いが湧いてくる。無縁社会だといわれる御時勢であるが、日本人の根底には、人を思いやるという精神が今も残っているのだということを良く理解することが出来た。
 昨年の尖閣諸島中国漁船衝突事件のビデオ流出を筆頭に、タイガーマスクからの贈り物と、個人で今の社会に一石を投じようとする人が顕在してきたように思われる。これはやはり閉塞的で生き難い社会を変えたいという機運の表れであったり、現政権への皮肉や批判であったりするのではないかと考えている。
 「直人」は「直人」でも違う「政治屋の直人さん」や友愛を語ったあの政治屋さんは、この現象をどう捉えているのだろうか。人々が求めているものは、でたらめな政治、無節操な施しやバラマキの政策ではなく、自助・共助・公助に基づいた日本社会の再生なのではないだろうか。
 余談になるが・・・。
 実名では出来ない善意の行動も、自分を正義のヒーローに置き換えることで実行に移す事ができる。不器用なのか、控え目なのか。日本の文化というべきものか、日本人のアイデンティティーというべきものか良く分からないが、日本という国を再度見つめなおしていくと本当に素晴らしく面白い国である。