昨日、菅直人首相就任後初の党首討論が行われたようである。
 社会保障と税の一体改革について論戦が行われている場面をニュース等で確認したが、全く噛み合わない酷い党首討論だったことが伺われる。菅直人首相が言うように「どの内閣、誰が総理でも避けて通れない課題」であるなら、一国民として、菅直人首相ではなく、なるべく有能な首相及び政党に課題への取り組みを任せたい。
 社会保障と税の一体改革が待ったなしの状況であることは理解できる。しかし、それならば財源の破綻の大きな原因となり得る高速道路無料化・子ども手当て・朝鮮学校無償化等のバラマキ政策をそのまま推し進めようとすることは大いなる矛盾ではないのか。そもそも民主党が政権を取れば、無駄が削減され、財源が確保され、消費税議論も4年間はしなくて良くなるのではなかったのか。「仮免許」や「無知であった」等との言葉では済まされない事態であるはず。
 先の衆院選において民主党が掲げた詐欺フェストについて、「詐欺」であったことを明確に認め、国民にお詫びすることから始めないと、何処の誰と議論しても平行線をたどるばかりではないのか。論点をすり替え論破したつもりでいる菅直人首相の顔が映し出される度、後ろで拍手している民主党議員の姿が映し出される度、怒りが込み上げてくる。かつて経験したことのない位のイライラ感と閉塞感を感じているのは、恐らく自分だけではないだろう。
 「協議に乗ってくれるなら案を出す」等。呆れて物も言えなくなる。それが政府与党の言うことなのか。政府与党は自分たちがやりたいことを推し進めるために率先して案を提示するものなのではないのか。与野党協議のために案を出す等ということは、政府与党が考えることではない。
そのうちエジプトのように首相官邸を囲まれる日がくるかもしれない。