一昨年、昨年の正月と違い、今年の正月は良いことなのか悪いことなのか精神的に「のんびり」と過ごせたような印象がある。大掃除をして、初詣へ行って、嫁の実家へ行って、箱根駅伝等のテレビを観て、子供達と遊んでと、恐らく何処の家庭にもあるような過ごし方だろう。しかし、この精神的「のんびり」が自分にとって良いことなのか悪いことなのか自分には全く分からない。
 一昨年・昨年はプライベートにおいて、親子共々「高円宮賜杯全日本学童野球県大会優勝」等と、明確な目標があり、かつ予選まで残り5ヶ月と時間の設定が為されていた。その為、年末年始は関係なく、ただひたすらに目標を追い続けていた。今年はそのような明確な目標が長男にも自分にも特になく、かつ時間に追われるということも特にない。今までと異なり、自分の時間を持てるようになったし、考える時間を得ることができたのだろうが、それが自分にとって有意義なものかと言われるとやはり何か違うような気がしてならない。
 正月だろうが何であろうが、やはり「のんびり」過ごすことが自分の性には合っていないのだろう。常に何か目指すところがあって、日々時間に追われて過ごす方が、精神的にも張りがあって良い生活が送れる。PTA役員、黒部市少年野球協会事務局、スポーツ少年団等々、ここ数年は本当に忙しかったが、長男を通して得られるものによって、プライベートにおいて充実した時間を過ごすことが出来ていたのは確かである。
 この先、長男から得られるものがあるのかどうか分からない。また、長男の目標を何処までバックアップしてやれるかは分からない。恐らく、これ程迄に目標や時間を共有することはないだろう。今年はいよいよ中学生となり、新しい環境のもとで、新しい生活が始まり、新しい野球を覚え、新しい意義を持って日々のトレーニングに励むことになる。体力を付ける為、試合に出場できるようになる為、上級生に迷惑をかけないようにする為、チームを引っ張っていく為と、約5年間、何かしらの意義を見出し一緒になってトレーニングに取り組んできた日々が懐かしく思われる。明確な目標ではないが、今日も明日も明後日も、長男の横に並んで走れなくなる日が来るまで一緒に走りたいと思う。
そうなる前に、自分の目標と自分の時間の使い方を見つけなくては・・・。