昨日行われたリーグ最終戦を以て、背番号10・2・3・6・7・8君達、長男等6年生の4年間或は3年間に渡る冒険が一旦幕を閉じることとなった。これからは10月半ばに行われる新人戦へ向け、5年生以下15名へのサポートに廻ることとなる。
 監督やコーチはどのように評価しているのか、5年生以下の選手にはどのように映っているのか、自分には良く分からないが、一人ひとりが自分の能力を知り、自分の役割に徹し切ることが出来た本当に良いチームだったと思っている。だからこそ、一番重要視していた大会で優勝することが出来た。市・郡予選を勝ち抜いたチームしか出ることの出来ない県大会に参加することが出来、楽しく嬉しい時間・辛く苦しい経験を得ることが出来た。どの大会においても、優勝や優勝に近い位置まで駒を進めることが出来たのは素晴らしいことだと思う。部員僅か10名、「不安」しかない中でスタートしたことが、「誰かが欠けたら・・・。」という連帯感、「やらねばならない」・「だからこそやってやる」という責任感を生み、それがここまでの結果に繋がった。怪我や病気をすることもなく、毎日の厳しい練習に耐え、密度の濃い時間を過ごしてきた6年生を本当に評価してやりたい。
 野球に取り組む姿勢やそこから得られた体験は、6年生にとって、恐らく一生ものだろう。6年生達がいずれ大人になり、自分の子供が出来た時、自分の子供の姿に、自分自身の子供の頃の姿をダブらせ、懐かしく思ったり、一緒に戦ったりすることがあるかもしれない。野球とは、昨晩、某局で放映されていた「ルーキーズ」のような薄っぺらいものではないのである(フィクションなので当たり前だが・・・)。ハッピーエンドという結末を以て、感情は高ぶるかもしれないが、本当に心を動かされることはない。負けようが、エラーしようが、三振しようが、日々の努力が伝わってくる気迫のこもったプレーにこそ、心を動かされるものである。
 6年生の努力・長男の努力を近くで見て、いろんな場面でいろんな感動を味わうことが出来た自分は、恐らく幸せなのだろう。念願の神宮大会に参加することも、ナンバー1のプレイヤーになることも叶わなかったが、長男は既に中学校でも野球を続け、更なる上を目指す意思を持っている。一旦冒険は終わるが、来年の4月からは新しい仲間とともに新しい冒険が始まる。3年後位には、待望である次男の冒険もあるかもしれない。その時には今と同じように、長男・次男の一番の理解者であり、一番のファンで有りたいと思っている。
 そして最後に・・・。
 6年生6人全員が、そろって野球を続けることはないかもしれないが、ここまで築いてきた連帯感と仲間意識を大切に、何時までも協力しあえる・助けあえる間柄であってほしいと思う。本当にお疲れさまでした。