8/13・8/14、6年生を主とした新川交流少年野球大会が行われた。中学校区によるチーム編成で臨む地区もあれば、個々の力量による選抜チーム編成で臨む地区もある。各地区毎の思惑は様々あるようだが、どんな編成を行ったとしても、1+1=2とはならないのが野球であることを今更ながらに感じることが出来る大会であった。
 やはりチームというものは、共通の目標の下、独特の過程・長い時間を共有し熟成されていくものである。仮に目標が同じであったとしても、其処へ行くまでの過程が違えば、融合した際に上手くいくとは限らない。仮に能力があるもの同士であったとしてもそれは同じであろう。6年生で結成されたチームだからといっても、結果はそうそう付いて来ず、昨年同様、準決勝にて「何故か」敗退であった。
 長男は混成チームのレギュラーとして、主にショート・セカンド・サードでプレーをしていたが、他チームの選手とは牽制の際のサインプレーやバント処理の際のバックアップが合わず、常にモヤモヤした感覚をもったままプレーしていた様である。勝ったからどうなるという大会でもない為、誰も口には出さないが、敗因はこういった各ポジション間の意思疎通の悪さにある。他の選手に任せなければならない場面に個を出し、結局ミスをするという場面が多過ぎた。プレー全体が自由過ぎると幾ら能力があっても勝つ事は出来ない。長男等の所属チームが(市の大会において)何故今まで勝ってこれたのかという理由が何となく理解できた。
 しかし、混成チームであったとしても長男には良い刺激もあったようである。6年生22人によるポジション争い、スタメン争いは相当な発奮材料になったよう。長打力はなくてもバントやエンドランを確実に決められることも競争に勝っていく為の必要な能力・一瞬の隙を突く走塁も競争に勝っていく為の必要な能力・全てのポジションをこなせるユーティリテーさや守備能力も競争に勝っていく為の必要な能力である。未だ未だ足りない部分も確かに多いが、現状ある能力を発揮し、競争を勝ち抜いたことは、少し自信になったようである。後は、他の選手にもう少し指示を出せるようになれば良いのだが・・・。
 所属チームの方針で、参加することが許されなかった(更に個の能力が高い選手が選抜される)ドリームチームに、もし参加していたとしたら、そこで得られるものは何であっただろう。所属チームの一関係者ではなく、ただ1人の「親」として本音を言えば、参加させてやりたかった。やはり何処か残念な気持ちになる。