一昨日の事だったと思うが、2011年度予算の大枠を示す概算要求基準閣議決定されたとの記事を目にした。国債費を除く一般会計歳出の上限を10年度並みの約71兆円とし、その枠内で徹底的な組み替えを行うという。
 医療・介護や環境など、成長分野に予算を重点配分するための特別枠を設けるらしいが、農家の戸別所得補償や高速道路の一部無料化など、昨年の民主党マニフェストに基づく予算が削減の例外である等、バラマキ体質は残ったままのようである。
 民主政権が発足してから1年が経過し、免疫が出来たのか、此処までは特に驚くような事もなかったが、同記事内に特別枠の配分については、公開で行う「政策コンテスト」によって割り振るという記述があったことには驚かされた。単なるパフォーマンスでしかなかった「事業仕分け」を予算編成の場にも持ち込もうとするのか。「政治主導」という言葉やらは何処へ消えたのか。自分達で責任を持って中身を議論することができないから一律で丸投げしたと判断して良いと解釈させてもらった。
 国家の成長戦略も満足に立てられない政党はさっさと政権を返還すべきだろう。選挙という最大の政治コンテストで信任を得られなかった政党が国のかじ取りをしようという事自体可笑しな話しである。無駄な議員の削減や無駄な議員報酬の削減無しに予算の話は語れないだろう。
アキカンはクズカゴへ・・・。