高円宮賜杯学童野球大会県大会初戦敗退・・・。
 4年前、スポーツ少年団に入団した時から、この大会を勝ち抜くことだけに目標を置き、日々の練習に励んできた。それだけに、この現実は重く、親子共々、これから先、何を目標とし何処に向って進めば良いか未だ明確に出来ない状態が続いている。「負ける」ということは、このような事だという気持ちを大学野球、若しくは、それ以前の高校野球迄に遡って、痛烈に思い出したような気がする。
 何故、負けたのか。
 夜、何もする事がなくなる度に、スコアブックを開き、一つ一つのプレーを確認しながら、頭に残った映像を引っ張り出してみている。だからどうなるという訳ではないが、これから先、長男を少しでも前に進ませるため、いま出来る精一杯の事が敗因の追求だと考えている。そうすることによって自分自身の気持ちをも無理矢理納得させるようにしているのだと思う。
 昨日まで行ってきた作業を通し、何となく見えてきたものがある。選手達は自分達が知っている(出来る)精一杯の野球をしていた。悔やまれるのは、グラウンドの状態確認を怠ったという事前の準備に関すること。グラウンドの特性を活かす術・防ぐ術を教えてこなかったということ。向こうのチームは明らかにグラウンドの特性を事前に知っていた。尚且つ少年野球特有のルール(変化球がない点)を最大限に絡めて、グラウンドの特性を活かす攻撃の術を知っていた。
 たかが少年野球かもしれないが、これからは情報戦も含めた戦いになるのかもしれない。少年野球に携わって僅か4年の間だが、複雑なサインプレーが増えたのも事実である。ならばルールを逆手にとり、それを有効に活かす戦い方があったとしてもおかしくはない。そこまでの考えに至らなかった部分にチーム全体としての甘さがあったのだろう。良いか悪いかは別として、何事も徹底できるチームは間違いなく強い。
 小学校におけるメインの大会は県大会にて敗戦という形で終わりを迎えたかもしれないが、長男の野球人生は終わった訳ではない。10月までに実際まだ4つも大会が残っている。長男は、相手チームにやられた事をそのままやり返しチームで唯一3回出塁するという意地をみせてくれたし、中継プレーでは見事なストライク返球で相手の得点を阻止するという意地も見せてくれた。振り返ってみても振り返った先に夢はなく、これからも自分の信じる野球をしてこそ、その先に夢が現れる。親子共々、ここから前に進む為、日課であった夜のランニングを今日から再開しようと思っている。
 次は中学・高校、そして次男・・・。
 楽しみは幾らでもある。