「政権交代」という大義名分を立てて政権与党となった民主党だったが、小沢元幹事長による中身の無い集票ゲームの結果だけがそこにあり、更に鳩山元総理による稚拙な学級会レベルの政治をみせられたただけで終わってしまったような印象を受ける。
 本日午後、閣議を以て内閣総辞職とのことらしいが、退陣に伴う記者会見等は行う予定がないらしく、最後まで十分なトップが果たすべき説明という責任を果たさないままこの内閣は幕を引くようである。
 在任期間262日が果たして長いのか、短いのか・・・。
 失政多数でこれといった成果は殆どなし・・・。
 挙げ句の果てに、国民が聞く耳を持たなくなった・・・。
 「ああしたい」、「こうしたい」と言いさえすれば、勝手に周りがお膳立てしてくれるものでもなかろう。辞めていく人にどうこうケチを付けるのは、良くない事なのかもしれないが、「聞く耳」があったから、現状の支持率しか得られなくなったとは考えないものなのだろうか。最後まで、「国民の方が悪い」とも解釈できる表現を残されると、流石に気分が悪くなる。
 国民の大多数が変革を望み、それに応えようとしていたことは認めるが、日本国民の生活が立ち行かなくなるような改革は改革ではなく改悪である。明治維新における改革とは、一体どのようにして行われたものなのか、教科書や大河ドラマでは決して表出出来ないような凄まじい駆け引きやせめぎあいがあったのだろうと現実逃避をしたくなる。