「事業仕分け第2弾」
 独立行政法人公益法人を対象にした事業仕分けの第2弾を来週末から行うらしい。54の独立行政法人が仕分けの対象となっており、今回は予算を切ったり、事業を廃止するだけではなく、整理・統合が主な目的とのことである。
 国家の成長戦略に基づき、合理化や整理・統合に向けて前向きな議論ができるというなら事業仕分けは本当に良いものになると思う。ただ、民主党には根本となる理念や国家戦略というものが無い。今回の仕分け作業は整理・統合が主ということだが、明確な戦略がない中での仕分け作業になる為、そこに二匹目のドジョウはいないだろうと思っている。
 前回の仕分けにおいても果たしてその成果があったのかどうか疑問である。あれだけ集中攻撃された科学技術関連の事業及び予算は相当削減の方向に向かったはずだった。しかし、献金という形で忠誠を誓い、陳情したところは事業及び予算が知らされぬ間に復活している。結局のところ、某幹事長の懐と権限の強化を図る為の仕分け作業だったのか・・・。
 国民がいま一番仕分けしてもらいたいものは、票を合法的に買う為に行おうとしているばら撒き政策そのものである。そしてそれ以上に、無駄に多い国会議員の仕分けであり、無駄に多い議員報酬の仕分けなのではないのか。国民の為、国民の生活の為というならば、それ位の事は当然に行ってもらいたい。