失業者を支援するため、仕事や住居探し、つなぎ資金貸し付けなど、さまざまな相談に1カ所でまとめて応じる「ワンストップサービス」を11月末の開催に続く、第2弾として、本日全国110カ所のハローワーク、市役所で開催するとのこと。
 「担当じゃないので・・・。」「窓口が違います。」等、必要な方にとって左記のような言葉を聞かずとも済む有り難い制度だと思うが、昨今の日本経済の状況を鑑みれば、その場しのぎの制度にしかならないような気がする。各地方自治体がどんなに頑張ったとしても、道を示すべき政府がはっきりとした景気対策や、雇用対策を明言していない状況では根本的な問題解決にはならないだろう。
 介護や第一次産業を除く分野においては、相変わらず低調な有効求人倍率が続いている。数少ない正社員のイスを大勢で奪い合い、正社員のイスに座れかった人は非正規のイスを奪い合う。結局どこにも座れない人が大勢出てくる。このような不毛なイス獲りゲーム状態がこの先も続いていくことが予想され、先ずは何より受け皿となるイスの創出が望まれる。
 そう言えば、昨年の今頃にあった「派遣村」とは一体何だったのか。あの大騒動時よりも更に実態経済は悪化していると思われるのに、今年は妙に世間が静かなのが気に掛かる。あれも結局は政権交代に必要とされた「造られた具材」でしかなかったのか。派遣村で唯一就職活動に成功したのが、某代表だけという皮肉が、どうしてもそう思わせる。