昨日、優勝したリーグ戦(ロータリークラブ旗大会)の閉会式に参加した。
 このチームになって、初めて獲った最初で最後のタイトルである。子供達は勿論必死だった。親もまた必死になって子供達と向き合った。苦労の末に獲ったタイトルだけに優勝旗を貰った瞬間は、本当に泣きそうになるぐらい感動した。歳を取ると涙もろくなるというのは、どうやら本当な話のようである。同時に、チーム結成当時からこれまでの事が脳裏に浮かんできた。
 今年は、核になれる選手が2人程しかおらず、本当に苦労した。昨年は一つ説明すれば、おつりが付いて返ってくるぐらい反応の良い選手ばかりであった。しかし今年は、一つ説明するとそれだけでもうパニックになる選手が多く、応用練習がなかなか行えない状況が続いた。その為、出来るようになる迄、何度も何度もしつこい位、同じ内容の練習を繰り返し行い、それから次のステップに進むという方法しか取れなかった。出来ない事が悔しい、勝てない事が悔しい、悔しい思いが一杯で、長男等も泣きながらノックを受けていたのを思い出す。
 歩みこそ遅かったが、チーム力、総合力という点においては、昨年のチームを超えるチームになったのではないかと思う。現時点においては、もしかすると個人の能力に依存した昨年のチームより強いかもしれない。表彰式で、胸を張り堂々と並ぶ選手達は、今こそ野球が楽しくてならないという顔をしている。出来ることなら、今の気持ちを持ち続け、将来も好きな野球を納得の行くまで楽しんでほしい。その気持ちは、形こそないが、未来で活きる財産となるはず。
 2番バッターとして繋ぎ役、又、サードとして自軍ベンチからの怒られ役に1年間徹した長男は、今大会、自分の力で再び「敢闘賞」をというご褒美を頂いた。前大会にて、おこぼれで頂いた「敢闘賞」は、部屋に飾られる事もないままとなっている。しかし、今回の敢闘賞は堂々と部屋に飾るつもりでいるらしい。
 大事な局面でも臆することなく、自分の出来る限り、精一杯のプレーをしてきた。長男もまたこの一年で大きく成長した内の1人である。幸い長男には、未だ1年の時間が残されている。残り1年、どんな風に輝きをみせるのか、楽しみと同時に、新たな苦闘も今日から始まる。