アメリメジャーリーグにて、メジャー史上初となる記録が生まれた。
 マリナーズイチロー選手が、敵地レンジャーズ戦ダブルヘッダー第2試合の2打席目にショートへの内野安打を放ち、史上初となる9年連続200安打を達成した。ここ数日、密かに心待ちにしていたニュースであるだけに、昨晩はスポーツニュースをいくつもチェックし、イチローという選手の偉大さを十分に堪能した。
 これまでに残した彼のコメントを追っていけば、ストイックかつ真摯な態度で野球に取り組んでいる本当のプロフェッショナルである事が伺える。独特の理論に基づいた精巧な野球技術、強い精神力、故障しない体はまさに一流の証である。加えて、誰よりも努力を継続できる才能を持っている事が素晴らしく、そして羨ましい。「毎日毎日小さな事を積み重ねた結果」と言える人がこの世にどれ位いるのだろうか。
 四球を選ばない、内野安打が多い(長打が少ない)、得点圏打率が低い等の理由で、アメリカのメディアでは時折批判されているようだが、あのデレク・ジーターでさえ、年間200本安打を3回(3回でも凄い)しかクリア出来ていない事をどう思っているのか聞いてみたい。怪物が揃うメジャーリーグの打者でも、「9年連続」という数字は簡単に越えられるものじゃないはずである。イチローという選手に対する好き好きは各々あるであろうが、記録達成に対する敬意は誰であろうが当然払わねばならないと思う。
 イチローという選手が表れたおかげで、多くの方々の野球に対する概念が変わったのは確かな事だと思う。ボテボテの当りを如何に安打とするか、一方、ボテボテの当りを如何に捌くか、これだけでも十分過ぎる程にプロ同士の技が凝縮されていることを知ったと思う。これからも、いまのプレースタイルを十分に貫き通し、大きな記録を打ち立てていってもらいたいと願う。
長男にとってイチローは最早神のような存在になっているのだから・・・。