昨日の新聞だったか、一昨日の新聞だったかはっきりとした覚えはないが、新学習指導要領「高校英語」についての記事が載っていた。今年3月告示の「英語の授業は英語で」と定めた新学習指導要領について、賛否両論あったようだが、結局のところ文法等の正確さを優先してきたこれまでの課程から実践的なコミュニケーションを重視する方針に落ち着いたようである。
 学校の授業は、ものを聴き、学んでいくという一つのコミュニケーションの場として考えられる。又、実技をしない体育の授業、実験をしない理科の授業等はあり得ないことから、英語の授業は、出来る範囲で英語を使って授業を進めようというスタンスを取ることも当然の流れだと思う。生徒を授業の中心に置き、先生の言葉一つで(生徒側の)英語のアウトプットが引き出されるような授業が展開出来るのなら、それはそれで歓迎出来ることだと思う。新学習指導要領「高校英語」のねらいは、生徒と共同で授業の中の英語を増やしていくという作業を行う事だと思うが・・・。
 しかし、今の報道の為され方だけを見れば、どうも英語で授業を進めることそのものが主目的化して捉えられてしまうような印象があり、世間全てが英語の授業に否定的といった感が否めない。英語の先生の力量を疑問視及び不安視するような派生的な記事なんかは、まさにそれを象徴したようなものだと思われる。
 実際の適用は2013年度の新入生からとなっており、それまで、またメディアの煽動により何らかの変化が起こるのかも知れない。長男が高校生になる頃、それに該当する予定らしい。高校英語の授業を見越し、少し英会話等を習わせておく必要があるのだろうか。