昨日、民主党代表は消費税について「政治不信が払しょくされたときには国民の皆様にもご負担をお願いするようなことも将来出てくる可能性があろうかと思う」、「真剣にこの問題(消費税増税)を取り上げ、将来の年金などを含めて社会保障の議論を進めて、結論を見いだしていきたい」と、消費税増税議論自体は封印しないことへの理解と税率引き上げについての考えを改めて示したとのこと。
 消費税増税については現実不可避な問題だと思っている。一般消費に対しての税である為、一応は公平な税制であり、本来あるべき(社会保障等)目的税とするのであれば保険料徴収よりも財源の確保が期待できると思われる。個人的には、消費税の増税論に、ある程度納得しているつもりである。
 しかし、民主党は選挙前にどう言っていたか。

  • 4年間、消費税の増税はしません。
  • 消費税増税に関する議論も凍結します。

 以上のような言葉を吐き、党首討論において、自民党サイドから「消費税増税」の言質を取ろうと躍起になっていたではないか。予想通りと言えば、予想通りの言動なのだが、後出しジャンケンはやはり卑怯だ。金で票を買ったようなものである。これも「ブレ」た発言と言わず、「進化」だと言いきってしまうのか。
 素人から見ても、あのマニフェストは大風呂敷を広げ過ぎである。いろんな団体からクレームが付く度に修正を加えていった結果の賜である。これから先、まだまだいろんな箇所でポロがでる予感がする。その都度その都度、どのように対応していくのか分からないが、後になって国民にツケを払わせる事だけはしないでほしいと願う。多くの国民が望んだ政権交代であったかもしれないが、大衆の判断が常に正しかったとは限らないと、一言添えておきたい。