某県某党の決起集会において、日本国旗2枚を切り貼りし、某党党旗に仕立てたという事があったらしい。どのような事情があったのかは知らないが、国旗を裁断し、公の場に掲げる行為は決して許される行為ではないだろう。おそらく日本国以外の国で、このような行為に及んだとしたら、何らかの制裁を受けることになるのではないか。
 国旗とはある意味国の象徴であろう。ここには右の思想も左の思想もないはずである。それをないがしろにするということは、この政党の国家観が、その程度しかないということを示しているに他ならない。かねてより外国人参政権人権擁護法案二重国籍容認等、自国よりも他国(特に中・韓)を重んじる思想が強い政党だとは思っていたが、この件を以て、いよいよその本質が発揮されようとしているのだと考えられる。
 昨日18日、衆院選の公示が行われ、12日間の選挙戦がスタートした。メディアは今回の選挙を「政権交代」の是非を問う選挙と命名したいようである。しかし、政権を獲ろうかとしている政党が、国旗を裁断するような異常な行為に対し、今後反省や謝罪を行わないのであるとするなら、今回の選挙を「保守」か「破壊」かを選択する選挙と命名し直す必要があるだろう。
 しかし、このような事があったにも関わらず、概ね社会批判の大好きな報道番組が一切触れようとしないのは何故かと思ってしまう。外国人を不愉快にするような行為があると差別や人権を主張し、一斉に権力を糾弾しようと報道するのに、自国や自国民に対する差別や侮辱が平然と行われたとしても全く報道しようとしない姿勢は如何なものか。