休みを利用し、十数年振りに甲子園で高校野球観戦へ。
 AM2:00起床、長男を無理やり起こし、AM2:30出発。
 車を走らせること約5時間で阪神甲子園球場に到着した。十数年振りに観る甲子園だが、球場内の雰囲気は十数年前と変わらず、熱気と緊張感に溢れている。一つ違うとすれば、出場選手達の身体つきが、自分達の頃と比べ一回り大きくなったことだろうか。着こなし方等も格好が良く、ユニホームがダブついて見える選手等は皆無であった。
 放送席の少し下ぐらいの席に座り、球場内のいろんな箇所を田舎者丸出しで確認している間にシートノックが始まった。試合前のシートノック一つを見ても、都道府県の代表校が集う大会だけに走攻守全ての面においてレベルが高い。何と言っても一つ一つのプレーにスピードがある。日頃、少年野球ばかりを見ている為か、そのスピード感に最初は目が付いていかなかった。長男も始めて味わう甲子園の独特の雰囲気に圧倒され、なかなか言葉が出てこないようであった。非常に良いテンポで繰り出されるノック、それに素早く対応する選手、明らかに「魅せる」事を意識したシートノックに長男はすっかり魅せられていたようである。
 低い姿勢のまま、足を運び、捕球とほぼ同時にスローイングの体勢へ。流れるように行われる内野手の一連の動作こそ、甲子園で長男に学んでほしかった一番の部分である。そこに早速喰いついてくれただけでも、甲斐があったというものである。後は、日頃の練習において、如何にそれを意識してくれるかということだろう。
 その試合は、両チーム、両左腕がお互いの持ち味を存分に出し合う投手戦で、安打数こそ少ない試合であったが、非常に見ごたえのある内容だったと思う。この試合に触発されたのか、PL/桑田、都城/田口や秋田経法大付属/中川、育英/戎等、甲子園史に残る投手戦を偶然にも父親と2人、若しくは父親と弟と3人で観戦をした時の事(試合)を思い出した。選手として甲子園には行けなかったが、目指した場所はやはり特別な場所であることを感じた。自分と同じ様、長男にとっても、この日が良い思い出であり、目指すべき場所の確認となってほしいと切に願う。