本日の某新聞報道によると、某元首相が衆院選での政策論争に関連し「マニフェスト(政権公約)にはどっちもいいことを書く。10円安いか15円安かの違いだ。そのことで競い合うと、結果的に日本の財政がだめになる。安全保障とか教育、治安、外交などの問題で競うべきだ」と述べ、“バラマキ合戦”といわれるマニフェスト選挙に苦言を呈したとのことである。
 数日前のブログにてマニフェストなるものについて書いた。某元首相の指摘したい事と自分の思いとは多少異なる部分もあろうが、メディアがしきりに話題として取り上げるマニフェストによる選挙というものに、何となく賛同できない思いがある。賛同できないというより違和感(日本の選挙には合わない)といった感覚がある。
 訳の分からない団体が(マニフェストに対し)点数を付けたり、各地方自治体や各団体がマニフェストにいろいろ口を出したりする。要求することは別に悪いことではないにしろ、国民は結局蚊帳の外という状況に変わりがない。己(各団体)の利権(自分とって都合の良い部分)ばかりを追求する姿勢が、以前より強く浮き出るようになった事に釈然としない思いを抱く。
 マニフェストに点数を付けたり、支持政党を公の場で公表したりすることに何の意味もないだろう。その政党とその団体の距離が近いか遠いかという思惑を点数にしただけの事である。たったそれだけの事なのだが、何故メディアは、それを大きく取り上げ報道するのかが分からない。日本国民を馬鹿にしているのかとさえ思ってしまう。日本国民とは、それ程までに右に倣う国民なのか。自己で考え、自己で判断する力がない国民なのか・・・。
 世の中は、決して特定の団体等の為にあるものではない。
 今の社会は何かが間違っている。