以前のブログにも書いているが、長男が最近「考える野球」を実践し始めた。
 「常に一つ一つのプレーの意味を考えろ」
 「その日のテーマを掲げ、試合の為の練習をしろ」
 長男が「考える野球」を実践し始めたのは、残念ながら、上記のような口喧しい親の言葉ではなく、家の書斎に置いてあった一冊の本にあるという。それが「僕の野球塾〜考える力こそ最大の武器」という本である。今現在、横浜ベイスターズに在籍する工藤公康投手の著書を読み、子供ながらに何か共鳴するものがあったようだ。出来るものなら、これを夏休みの読書感想文の題材として取り上げ、作文を書かせたい程である。
 口喧しく発してきた親の言葉も、この著書や「ピッチャーズバイブル(桑田真澄)」石田雄太氏著書に共鳴しての言葉であった事を長男は気付いていない。親の言葉は殆ど届かないが、プロ野球選手の書いた文章なら何故か届いてしまう。プロ野球選手とは、いつの時代も子供にとって、目指すべき憧れの人であることに違いはないのだろうと思った。
 きっかけ(ピッチャーズバイブルは文字数が多く、読むのが大変そうだったから、僕の野球塾を選んだとのこと)は何でもよい。プロフェッショナルの思いや考えに触れ、自己の啓発や意識の改革が出来るなら、それに越したことはない。あとは今の気持ちを如何に持ち続けることができるかどうかである。この本の著書である工藤公康投手にしても、最近再び目標とするようになったイチロー選手にしても、努力することを続ける才能を持った選手達である。少しでも彼らに近付きたいなら、彼らに負けずに彼ら以上の努力することである。
 野球ばかりでなく、勉強も少し頑張ってくれるとよいのだが・・・。