昨日、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正を検討している法制審議会の民法成年年齢部会は、選挙権年齢の18歳引き下げを前提に、「成年年齢を18歳に引き下げるのが適当」とする最終報告書をまとめたとのこと。
 成人年齢引き下げの意義として、

  • 社会への参加時期を早めることで「大人」の自覚を高める
  • 契約年齢が下がり、自ら働いて得た金銭を自分の判断で使える
  • 政治に参加しているという意識を責任感をもって実感できる

以上のような意義があるらしい。
 ここからはあくまで個人的な見解になる。怒る方もいるだろうが、そこは一個人の意見として、軽く聞き流してもらいたい。精神年齢というべきものか、考える能力というべきものかが、年々後退していっているように感じている。年齢とともに社会へ向かうべき関心や社会参加への意識等も低下し、自分の身の回りや個といった極めて狭い範囲しか感心を示さないようになっていないか。道徳や規律や責任というものを敢えて遠ざけようとする若者が増えているような気がする。(様々な理由があるのは十分理解しているが、)ニートや引きこもりと言われる人達の一部にそういう方々がいるのではないだろうかと考えている。
 現行の制度だと何が問題なのか、いま一つ理解することが出来ない。少年法が問題ならば少年法を改正すれば良いだけの話だし、公職選挙法が問題ならば、公職選挙法を改正すれば良いだけの話だと思う。時代の流れに沿わないものは変えていけば良いとは思うが、この件に関しては、(現行のままでも)何も不都合は感じない。むしろ精神年齢が成熟するのは30歳ごろになってようやくといったところである為、それに併せても良いとさえ・・・。
 本人の自立を促していくものは、家族家庭・地域社会等の環境であって、法律ではないはず。どこに問題があっての成人年齢引き下げなのかは分からないが、このような対処法だけでは、根本的な問題解決には繋がらない思う。