B型、C型肝炎ウイルス感染者が求める医療費助成などを盛り込んだ肝炎対策法案、北朝鮮に出入りする船舶などへの貨物検査をするための貨物検査特別措置法案等、国民生活の安全及び命の保障を取り上げた法案が、衆院選を睨んだ野党側の動きで、廃案となる様相だそうだ。なかには「急がなくても死ぬわけではないし」と言い切った議員まで居るようだ。
 重要な法案をも政治の道具や政局としてしまう事が何とも許し難い。人道的な問題であるにも関わらず、あの政党は政権奪取しか頭にないのかと思ってしまう。このような問題こそメディアが追及し、国民に伝えていくべき事項ではないのか。政権政党であれば、些細な事も全力で叩こうとするのに、某政党に至っては、それが殆ど行われない現状は全くフェアーじゃない。だからこそ、某政党はメディア側に居た人間を多く抱え込み、何をやっても叩かれないよう予防にしているのかと勘繰ってしまう。我々の生活の根幹となるべく政治の在り方を中身のない政治Showに変えてしまったメディアの責任は果てしなく重い。
 8月末に国民生活の為の選挙ではなく、政党の為の選挙が行われる予定がある。(東京都で行われた単なる地方選挙と国政選挙を結びつけて考えるメディアのやり方は、今だに理解できない側面があるが)流れから判断すると恐らく政権交代となってしまうのだろう。我が国の今の国政状況をみると、一体誰のための政治なのか、審議拒否や批判だけしていれば政権が取れる国って一体何なのかと思ってしまう。
 しかし、国民を蚊帳の外に置いた選挙であったとしても、選挙は選挙である。国政選挙である以上、誰かに(何処かの政党に)魂の一票を投じなければならない義務がある。国民生活の代弁者としての役割を果たすではなく、己の保身や利権をただ只管に追及するための政治屋ばかりで、正直誰に投票すれば良いのか分からない。せめてメディアが変なフィルターを掛けることなく、候補者の全てをオープンに報道してくれるなら、人物人格で判断することも出来るのに・・・。