土曜・日曜と上市丸山球場等にて、学童の県大会が行われているのを羨ましく思いつつ、長男等のチームは、地味に計4試合の練習試合を実施した。3試合は通常のレギュラーチームで行い、残り1試合は6年生を除くジュニアチームによる試合であった。
 ジュニアチームの試合は、概ね7月下旬頃から行うものであると認識していたが、今年は主要な大会を尽く落とし、出場権も目指すべき目標も早々になくした事から、例年よりも早めの始動となったようである。
 ジュニアチームとは言うが、レギュラーとして試合に出ている5年生が半数近くそのまま残る形になる。その為、僅か数人だが微々たる経験値が多少活かされると思う反面、攻撃面における迫力不足がそのままジュニアチームにおいても継続されるものなのかと憂慮する面もある。とにかくマイナス面が多過ぎて、黒部市で最弱のチームになってしまうかもしれないと思うぐらいである。しかし、実際に試合をみると、1番〜6番を打つ打者は、外野の頭を越すような長打こそはないが相応にバットを振れる感じがある。打球の球足もそこそこ速く、面白いように野手の間を抜けていく。経験値をフルに活かし、終ってみれば5回コールドゲーム(12対1)の完勝だった。1年間、どんなに練習を積んでもなかなか思うような形にならなかった子供達だが、それでも着実に前へ進んでいたようである。
 しかし、この結果を以てしても、来年は黒部市で最弱になるかもという懸念が消えた訳ではない。原因は上手い下手は勿論の事だが、根本は少子化による部員不足にある。部員不足という問題がある故、満足にボールを投げる事も捕る事も出来ない下級生を試合で使わなければならない。選手層が薄く、誰か1人でも欠けると試合をすることも出来ない状態になる。そんな中、上に続く大会2つを含め、新人戦から10以上の大会をこなして行かなければならない。体力という部分だけで相当のハンデを背負うことになる。
 ジュニア戦、初戦勝利の余韻に浸る間もなく、野球のし易い環境を子供達に提供してやる為に、チーム同士の合併を真剣に考えなければならないという所に辿りついてしまった。