全国大会へと続く今シーズン最後の大会として、スポ少大会が始まった。
 5月連休に開催された学童大会のタイトルを逃し、それ以降、チームの状態はどん底へ。春先のような粘りがみられず、必要以上の失点を重ねてしまう。サインの見落とし等が多く、チャンスを上手く活かせない。そして何より、試合中に聞こえるばすの選手達の声が殆ど聞こえない。
 学童大会での敗戦が、此処まで尾を引くことになろうとは思いもしなかった。確かに意気消沈してしまう気持ちは理解できるが、ずっと底辺を彷徨い続けなくてはならない程、柔な練習はしていないはずである。練習量、練習密度ならば、間違いなく市内No.1であろう。これは本当に自信を持っても良いことだと思う。
 そして、他のチームがしていない貴重な体験を春先の滋賀県遠征でしてきた事を思い出してほしい。滋賀の某チームは、一つのアウト、一つ先の塁を取ることに非常に貪欲な姿勢を示していた。遠征後、あの某チームと全国の舞台で対戦することを想定し、如何に一つのアウトを取るか、如何に先の塁を盗むかを考え、必死に練習をしていたあの時の気持ちを思い出してほしい。
 某チームのあの野球に比べれば、この辺りのチームは・・・。
 とにかく、自信を持って野球をするようになれば、1週間後の未来はきっと望んだような良い状況にあるはず。そうなるように、技術的なものは勿論、精神面におけるバックアップもしてきたつもりである。
 子供の力を引き出す上手い褒め言葉・・・。
 しかし、これを見つけ出す為に相当苦労しているのが実際である。その度その度、状況を見ながらいろんな子にいろんな声を掛けてみるが、なかなか魔法にかかったような劇的な変化を示す子供はいない。常にコーチングもどきの実験になってきた長男においても変化は見受けられなかったような気がする。やはり少しかじった程度のコーチングもどきに成果を求めるのは無謀な事なのかと思ってしまう。
 ならば、大会が終わる迄は、せめて怒らないようにしていよう。