昨日、自民党総裁民主党代表による党首討論が国会内で行われた。昨日午後に行われたものなのでリアルタイムでの視聴は出来ないが、YouTubeなる動画サイトに党首討論の全編が早速アップされていたので、昨晩、そちらの方で内容の確認を行ってみた。
 そこには余計な編集も、キャスターやコメンテーター等の偏った意見もない。全く自身の主観で様々な判断をすることができる。全編通しで視聴した結果、自民党総裁の方が圧倒的に優勢で、尚且つ、筋道の通った論が多かったと言える印象である。しかし、世の中にある主要メディアの評価は概ね個人の見解とは反対のようである。今朝の新聞や一部報道等においては、民主党代表優勢と判断するところもある。自分の感覚がおかしいのか、第四権力ともいわれるメディアの感覚がおかしいのか、それとも、真実を曲げてでも民主に政権を獲ってもらわなければならない何かが裏にあるのか・・・。
 まあ権力を気取るメディアはどうであれ、昨日の党首討論の内容において個人の感想を述べれば、正直、民主党に日本の舵取りを任せたくはないの一言に尽きる。(民主党の主張に沿った)社会保障、安全保障という部分一つとっても、何らまともな具体策が出てこない。民主党代表が述べている「友愛社会」はやはり抽象論や理想論の域を超えない。また、それが誰(日本国民とは一度も述べていない)を対象とした言葉なのかも分からない。一応、自分も福祉という世界に身を置く以上、その理想論を全く否定するつもりはない。しかし、その理想を実現する為、具体的に何を行い、何処からどのように予算付け等を行っていくのかが全く語れないのでは話にならないだろう。ボランティアが云々という程度で友愛を語るなら、政治家ではない一般庶民の自分にだって出来る話である。
 今後もこのような党首討論を予定していくらいしが、現実及び具体vs抽象及び理想という構図が変わらないようでは、話が噛み合う訳もなく、時間と税金の無駄に終わってしまうことが予想される。どうせ無駄な時間を消費するなら、政治家vsエリート官僚や大臣vsネクスト大臣という構図の政策討論を見てみたいものである。