日本PTA全国協議会の2008年度の意識調査によると、経済不況の影響もあってか、家族一緒になってテレビを見る子供が増えている傾向にあるとのこと。家族揃ってテレビを見ること=家族団欒とは安易に思えないが、家族が揃うということは決して悪いことではないのだろう。
 しかし、テレビを通して家族が集まったとしても、最近のテレビは面白いと思うものがあまりにも少ない。クイズ番組が視聴者に受ければ、何処の局もクイズ番組ばかり放送するし、その上、司会者や回答者もほぼ同じようなメンツばかりが並ぶ。報道番組にしても、どんな理由があるのか分からないが、特殊なフィルターが掛かっていたり、思想が左により過ぎる傾向が強くでていたりして、本当の真実というものが見え難い。公共の電波を使用しているにも関わらず、ジャーナリズムを盾に何を言っても構わないというの品格の無い姿を曝す司会者が多くい過ぎる。
 制作サイドの意図を介せず、視聴しながら自己で良し悪しの判断を行えるものが、野球やサッカー等のスポーツ番組以外何もないという現状はどうかと思う。せっかく家族が揃っても、思わず小言を言いたくなるような番組であったとしたら、そこにいる誰しもが不快な思いをし、その場を離れていくだろう。
 そのような理由もあって、我が家では、テレビをみる為に家族が揃う事など滅多にない。それでも、団欒の機会がないと思ったことはない。むしろテレビを付けていない時の方が、子供達を中心に置きつつ、家族間でいろんな話をすることが出来る。この意識調査が(テレビに対する意見なのか、社会情勢に対する意見なのか)何を意図するものかは分からないが、このような調査をするぐらいなら、ストレートに家族の団欒に関する意識調査をした方が良いのではないかと思う。加えて、各メディアにも言いたいことはいろいろ有るが、今日はこの辺りでやめておこう。