5年生となった事の自覚か何かは知らないが、長男が国語辞書を活用するようになった。繰った箇所に一々付箋を付け、とても納まりの悪い状態になっている。過去に調べた部分の付箋を取るように言ってみたが、ほっといてくれと言わんばかりの態度であった為、それ以上は求めず結局そのままにしておいた。
 ところが、これには理由があることが分かった。「辞書引き学習」という最近どうも注目の学習法であるらしい。
 この辞書引き学習法は至ってシンプルなものである。
(1)机の上にカバーを外した状態で辞書を置いておく(国語の勉強時間以外も)
(2)引いた言葉を付箋に書いて、そのページにはる。
 あとは好きな言葉、気になる言葉をその時々で引いていくだけとのこと。
頑張った分だけ付箋が増え辞書はふくらむ。ふくらみ=目に見える成果と考える為、ますます辞書を引こうと頑張る。それが子供の学習意欲に繋がるという論らしい。
 全国で少なくとも350校が学校単位でこの学習法を導入しているという。小学校指導要領では、国語の「辞書を利用して調べる方法を理解すること」は3、4年生の指導項目だそうだが、早い学校では1年生で辞書引き学習を導入する学校もあるらしい。
 何にせよ、辞書を引き、自分で調べることは良いことだと思う。
 しかし、本質を理解することが出来ず、付箋を付け、辞書に厚みを持たせることだけに没頭してしまうのではないかという心配も幾分かある・・・。