月日は早いもので、気が付けばもう4月である。
 昨日31日は、第21回社会福祉士国家試験の合格発表があったようである。社会福祉士国家試験の受験者数は4万6099人と過去最高だったようである。合格者数は1万3436人で、合格率は29.1%だったとのこと。一生懸命に勉強をし、無事に結果を出された方々は開放感と何とも言えない安堵感に包まれていることだろう。新聞で自分の名前を見つけた(当時は新聞に合格者名が掲載されていた)日の事を思い出す。
 就労支援、地域生活定着支援、スクールソーシャルワークetc
 社会福祉士が専門性を持って活動できる場所が、一昔前と比べて多くなってきたのは確かなようである。しかし、それでも看護職や介護職等の他の専門職と比べ、需要はそれ程多くないという現状がある。需要だけの問題ではないにしても、21回という国家試験を経て、尚も合格率が殆ど昔と変わらないことがそれを物語っているように思われる。
 最近、社会福祉士として活動していく中、活動の幅が広がれば広がる程、社会福祉の知識だけでは通用しないことを実感している。社会福祉士として10年以上のキャリアがあっても己の力量不足を実感することが多々ある。福祉の形も時代の流れの中で変化(専門分化)していることの表れであろう。
 当たり前のことであるが「資格取得=即戦力」ではない。資格は仕事をする上で、最低限の知識を持っていることを証明するだけのものであって、個人の能力を証明するものではない。厳しい言い方かもしれないが、資格取得はスタートラインに立つ資格を得たに過ぎず、先にあるゴールに向かう為、どのように精進していくかの方が重要である。新しく資格を取得した方(残念ながらダメだった方も)は、これからの事を考えながら是非頑張ってもらいたい。
 自分への反省も込めて偉そうな事を少し書いてみた。