昨日、どのような意図があってか分からないが、同市内のチームと練習試合を行った。昨秋の新人戦(市大会)優勝チームであり、恐らく今年は県大会レベルでも優勝を狙えるほどのチームである。左右それぞれに速球派の絶対的エースがいて、打線も切れ目がなく、3〜6番を打つ主軸はオーバーフェンスを狙えるほどの長打力を備えている。
 子供達個々の調子及びチームの調子がなかなか上がらない時に、このようなチームと試合を組むことは、正直どうか(更に自信を失うのではないか)と心配だった。心配をしながら、2試合、その経過を見守った。
 その結果・・・。
 想像以上に粘っこい野球が出来ている。防戦一方だがピッチャーを中心に攻撃的な守りで点を与えない。出塁すれば、果敢に次の塁を狙い、相手に守備陣にプレッシャーを掛ける。
 だが、チャンスであと一本が出ない・・・。
 最後の最後に相手ピッチャーの気迫に押される・・・。
 しかし、守備・走塁においては、滋賀遠征で学んだことを(少しずつだが)自分達のかたちとして表現しようという姿勢が伺われた。日頃使っていなかった頭を使い始めた事も大いに評価できる。個々の調子がなかなか上がらなかったのは、(いろいろな要因はあるが)惰性で行っていたプレーを止め、頭を使ったプレーに切り換えようとしていく過程の中で起こった結果であると思いたい。成功には失敗が付き物である。昨日の練習試合は苦しい状況の中、一生懸命に頭を使い、それなりの成果を見出すことが出来た。結果は未だ先にあるが、現れ始めた成果は自信にしても良いと思う。
 今、もがき苦しんでいる分、学童大会市予選が始まる1ヶ月弱後には大きな花がきっと咲くはず。遠くに見えた山の形もだんだんとはっきり目に映るようになっててきた。あとは「自信」。特にメンタル面における強さとズル賢さを身に付けてくれれば、最強のチャレンジャーとして、このチームに再び臨み、昨日とは違った結果を出すことが出来るだろう。
 それまでは、こちらも出来る限りの事をしてやりたい。