WBC日本優勝という感動の影に隠れ、政界の方は一体どうなっているのか?
 同じイチローでも政界のイチローは秘書にすべての責任を擦り付けた落ち武者といった印象である。某建設会社の違法献金事件で第一公設秘書が政治資金規正法違反罪で起訴されたにも関わらず、党本部で開かれた緊急幹部会及びその後に行われた会見で、当面は代表を続投するという意向を表明するとは何事か。
 民主党は、些細な事であっても何かにつけ「辞任要求」「任命責任」と騒ぎ、国会を空転させてきた過去をどう説明するつもりなのか。与党の不祥事には徹底追及、自分たちの不祥事には真っ当な説明を行わないばかりか根拠も示さず陰謀論を展開、このようなダブルスタンダードな姿勢は国民を馬鹿にしているようで、決して受け入れられるものではないだろう。
 もしも、万が一(そんなことありえないと思うほど多額の献金)、某建設会社からの献金とは知らなかったというのが事実だとしても第一公設秘書が逮捕及び起訴された時点で「潔白」というのは有り得ないことである。秘書が逮捕された時点で潔く辞任すべき事柄に値する。一般社会ならば、部下の不祥事は上司の責任とされ、間違いなく何らかの処分を受けているだろう。政界とはそれほど特殊な世界なのか。
 この事件を以て、民主党が過去に掲げていた「国民の生活が第一」のフレーズは一体何なのか。政治家が如何にきれいごとを語ろうとも、その心情はやはり「己の生活が第一」なのかということを印象付けた。これから先、一般の庶民は、自己の生活を自らの手で切り開いていくしか満たされる方法がないことを切実と感じた事項であった。