昨日のWBC韓国戦、時々テレビをチラ見ながら、応援していたが、残念ながら負けてしまった。両国にはっきりとした力の差はない。同じ質の野球をする中で、違いと言えば、根本的な体の強さか。第一次ラウンドから通して感じる事は、韓国の選手は失敗を恐れない姿勢が一貫しているということ。結果が如何なものであろうともしっかりとバットを振り切っている。その結果、ボテボテのあたりでも野手の正面に飛ぶか、野手の横にずれるかの差になってしまうことだろう。
 相手の嫌がることを徹底して行うことが、勝つ為の鉄則である。裏返して言えば、自分達がやられて嫌な事を相手に行えば良いということである。(卒業式で学校が早く終わった為)昨日の韓国戦を見ていた長男に感想をきいてみたが、勝った負けた、打った打たなかったしか言えなかったのが残念である。小学生では未だ無理だと思うが、出来るなら試合の運び方、勝ち方を見れるようになってほしい。
 (ここから先、個人的な怒りになる)
 先程、相手の嫌がることを云々と述べたが、それは試合の上での話であって、試合が終わってからは如何なる理由があろうともやってはいけない。
 日本では野球を行う以前に先ず、グラウンドに一礼、バッターボックスに一礼、マウンドに一礼、グラウンド上には唾を吐かない等、グラウンドを神聖な場所として捉えることを徹底して教えられる。それが出来て初めて、グラウンドでプレーすることが許される。グラウンド内はもちろん楽しい事ばかりでなく、孤独感も屈辱感も味わう場所であるが、それでも誰にも譲れない大切な場所である。特にマウンドは、それが色濃く表れる場所である。
 前回のWBCの時も、そして今回も、韓国の選手は、日本に勝利した後、神聖なグラウンドに太極旗を突き刺した。文化や思想の違いはあるにしても、あのような行為は、(プロの野球選手であっても)決して許される行為ではないと思う。グラウンド内には野球の神様がいると信じて疑わない自分にとって、神を冒涜する行為に匹敵する。世界に起こる宗教的紛争がこうやって起きるのかと、一瞬分かったような気がしたくらいである。あれが韓国の全てではないにしても、自分はおそらくこの先、韓国という国に好意を抱くことはないだろう。