少年野球の遠征試合にて滋賀県へ行って来た。
 全国大会の常連チームと計3試合を行い、2敗1分の結果であった。子供達に勉強してもらうという意味合いで組まれた練習試合である為、妥当な結果と言えば、妥当であるが、野球の質が全く異なることに実力差以上の開きを感じされられた。
 個々の「打つ・走る・投げる・捕る」という能力は、同じくらいのレベルか、むしろこちらのチームの方がしっかり出来ていると思われる。しかし、相手チームの子供達は、全員が全員、「野球」というものを良く知っている。一つのアウトを如何にして取るか。また、一つ先の塁を如何にして奪うかを常に考えているようだ。チーム全員が「ズル賢さ」を備えており、状況を見ながら、臨機応変な戦いかたをしてくる。型にはまったような正攻法なスタイルは、まさに格好の餌食である。いいようにしてやられ、手も足も出ないとは正にこの事であった。
 しかし、やりたい放題やられたおかげで、自分達の課題がそれぞれに見つかったようである。
 ピックオフ、牽制、リードオフ、オーバーラン・・・。
 帰りのバスの中で、子供達からこのような声が聞かれたことは、まぎれもなく進歩である。堅実なプレーに、応用が入れば、何処のチームとも互角に戦うことが出来るようになるだろう。
 学童大会まで、残り2ヶ月。
 全国大会で、再び滋賀のチームと対戦できるよう、頑張ってもらいたい。