昨日を以て、今年度におけるスクールソーシャルワーカーとしての仕事が終了した。平成20年度、文部科学省の調査研究を踏まえたモデル事業として実施されたものであり、開始から約半年、事業に携わっての感想はまさに「開拓」であったと思われる。平成20年度にてモデル事業としては終了するものの、平成21年度からは補助事業として永続的に実施されていくことになったようである。
 富山県においても、平成21年度の県予算において「スクールソーシャルワーカー活用事業」の予算を確保する方向で動いているようである。未だ確定というわけではないが、平成21年度もスクールソーシャルワーカー活用事業はほぼ実施されていくようだ。
 但し、21年度からは、どの市町村が手を挙げるかによって、その配置が変化するという。となれば、今、まさに関わっているケースの生徒は置き去りとなる。ようやく、信頼関係も築け、登校日数も徐々に増えつつあり、いよいよこれから家庭環境という本丸に近付こうと考えていた矢先であるだけに残念で仕方がない。スクールソーシャルワーカーとして、学校という特殊な環境における「立ち位置」にもっと早く気付くことが出来れいれば・・・。
 少なくとも自分とって、今年度の仕事は「立ち位置」に課題を残し、不完全燃焼だったことは間違いない。
 一つ収穫と言えば、学校という特殊な環境の中にも、福祉という視点や福祉的アプローチが必要ということを実感として伺い知ることが出来たことであろう。課題や実感をこの後、どう活かしていくのか。21年度も継続して自分に声が掛かるようなことがあれば、今度はそれを表現していきたい。