2/7〜2/13迄の期間、米国アイダホ州にて知的障害者のスポーツ大会「スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会」が開催されているとのこと。この大会には、95カ国・地域から2000人以上の選手が出場。日本からは61選手が全7競技に出場するらしい。県内からもアルペンスキー競技に1人、フロアホッケー競技に2人と計3人の選手が参加しているようである。
(SOの目指すもの)
・多くの人との交流を通じて彼らの社会性を育むこと。
・自立への意識を高め成長していくこと。
・活動に参加するボランティアが多くのものを学んでいくこと。
 上記でスポーツ大会と表記したが、基本的なスタンスは、知的発達障害のある人達の健康増進、自立や社会参加を主な目的としたスポーツの祭典である。競技性が高まり、選手はもちろんのこと国際的に既に競技スポーツとして認知されつつあるパラリンピックとはそのような意味において(現状)異なっている。
 スペシャルオリンピックスにおいては、オリンピックやパラリンピックのような商業的価値は殆どない。そのせいもあってか、メディアの取り上げ方がいまいちであるような気がする。恐らく、福祉に携わる仕事をしていなかったら、スペシャルオリンピックスの存在そのものを知らずに過ごしていただろう。
 普通に考えれば、ハンディキャップが身体と知的の違いだけなのに、こんなに扱いに差があるのはおかしいことである。SO参加のチャレンジドアスリートもオリンピックやパラリンピックのアスリート同様頑張っている。そのような方々の頑張りをもっと多くのメディアが取り上げていくべきだ。