文部科学省は、2013年度から適用する高校の新学習指導要領案を発表した。小中学校の「脱ゆとり」を踏襲し、理科と数学では、難しい内容に踏み込まないよう設けられていた「歯止め規定」を撤廃。英語も教える単語数を1300語から1800語に増やし、「授業は英語で行うのが基本」との強化策を打ち出した。
 文部科学省というところはどうしていつもいつもこうなんだろう。右へ行ったり左へ行ったりと、軸が全く定まっていないような印象を受ける。
 グローバルな社会において、英語が必要なことは重々理解しているつもりなので、特に反対はしない。しかし、現実的な問題として、高校では大学入試を前提とした授業を中心に行っていることを先ず考える必要があると思う。大学入試の試験形式が今のように英文読解や英文法が中心のままだと、この新学習指導要領とは合致しないのでは・・・。と率直に思う。大学入試が「使える英語」の力を試すものになっていないことが問題。この辺りの取り組み案も含めて発表してもらえれば、もっと違った印象を受けたかもしれない。
 とにかく、2013年度からと言えば、我が家の長男あたりがその学習指導要領に該当するのだろうか。その長男はTPOを無視し、事ある毎に「やべー、つえー(強い)。」という。訳の分からない日本語を使っているというか、日本語でさえ満足に使えない状態なのに、英語だけで進行される授業を受けるなんて本当に大丈夫なのだろうかと心配になってくる。