日曜日、雨の降る中、今年最後と思われる練習試合を敢行した。
 いつもはセカンドを守る長男だが、この日は何故かサードに。
 気が強く、ボールを怖がらない一面を持っている為、いずれはサードでもという思いは確かにあった。監督からも試しで一度サードをやらせてみたい意向はそれとなく聞いていたので、足の運び〜捕球姿勢〜スローイング等は家で密かに練習させていた。しかし、瞬間的に前へ出る為のダッシュ力が未だ未だ不足している為、試しでもサードを守るのは時期尚早と思っていた。
 思いがけない起用に、こちらが緊張してしまった。その緊張度合は恐らく本人以上だろう。その試合、主審という大役があったにも関わらず、試合経過は全く覚えていない。その反面、長男がボールを捌いた場面だけははっきり覚えている。それぐらい試合途中は長男の動きが気になって仕方なかった。
 当の本人は無難にボールを捌くことが出来、1人で六つのアウトを取ったことに自信を持ったようである。動き方も良く練習中から自分のポジション以外のこともしっかりと見ている事が伺えた。いつもなら試合毎に書く野球ノートに多少厳しいコメントを記載するところだが、この日はさすがに多少の成長を認めてやるようなコメントを記載しておいた。少しずつだが、親が思う以上に進歩しているようである。
 しかし、バッティングの方は散々だった・・・。
 体の軸を使ったスイングが未だ出来ない為、スイングスピードはそこそこ有ってもボールの勢いに負けてしまう。シーズンオフの間は、体の軸を使わないと振れない竹箒でもふらせてみようかと真剣に考えている。