最近参加した研修会にて「自立とは何か」について考える機会があった。
 福祉や医療関係者の研修会ならば、お決まりのコースに突き進むところだが、異業種の方々も混ざった研修会である為、一般社会における「自立」がテーマとなる。これはこれで新鮮味があり、なかなか面白かった。
 思うに「自立」には経済的側面と生活的側面と精神的側面があるだろう。しかし、これら3つの要素を網羅している人はなかなかいない。 お金を稼ぐ手段を持ち(自由に使えるお金があり)、独りで自由に暮すことができ、誰にも頼ることなく生きていける人は皆無ではないかと思う。
 男性ならば家事作業を嫁や母親に依存しなければならないかもしれないし、女性ならば、経済的側面で夫等に依存しなければならない事もあるだろう。キャリアウーマンと呼称される方々については???である。
 そういう意味で考えると、キャリアウーマンと称される方々以外、人間はどこまで行っても全く「自立」できないことになる。そういう自分も家事は殆ど嫁に任せっぱなし、小遣いも無くなれば嫁から少し頂かないとならない状態である。
 福祉の専門家として参加する研修も必要だが、一般の社会に生きる生活者として参加する研修も時には必要だと思いながら家路に就いた。