今朝の新聞にどうかと思うような記事を見つけた。
 16年間、凍結していた死体から、クローン技術でマウスを誕生させることに、神戸市にある某研究所の研究チームが成功したそうだ。
 
 研究チームは、細胞を培養液内で軽くすりつぶし、核だけを押し出すように抜き取る手法を開発。氷点下20度で16年間凍結保存されていたマウスを解凍し、脳細胞や血液細胞の核を健康なマウスの卵子に注入した。この卵子から胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を作製して、細胞を増やし、その核をマウスの卵子に入れる方法で、4匹を誕生させた。
 
 研究チームのリーダーは絶滅動物の復活も考えているようなコメントを出している。今から11〜12年程前にクローン羊の記事を見かけたことを思い出した。科学は国家間の競争が激しく発達の速度が他分野より数段早い。科学が日々発達する以上、このような研究はいずれ何処かの国が開発するだろうと思っていた。
 
 クローン羊のドリーに始まり、死体からのマウス誕生、そしていずれは人間にも・・・。というようなことも有るかもしれない。ただ倫理的な問題は問われないものなのだろうか。個人的には、自然の摂理により絶滅すべくして絶滅した動物を復活させるような事は絶対間違っているような気がするのだが。