長男が最近えらく悩んでいるようだ。
 新人戦で相応の結果を出したが、その一方、準決勝の大事な局面でフィルダースチョイスが二つあり、準決勝敗退の原因となってしまったようである。そのことが頭から離れないようで、この頃の練習中においても何処かプレーが消極的になっている。
 ミスはしないに越したことはないが、今回は明らかに実践経験の不足からくる判断及び技術的ミスである。事実、その後カミナリが落ちたのは、指示を出さなかったキャッチャー及びファーストである。経験の差が、偶々得点に結びついただけのこと。まして相手は優勝候補である。よく粘ってはいたが、良くて4対4の引き分け試合だった。そう思えばもっと楽にプレーできるはずだ・・・。
 野球の上達には、失敗は欠かすことのできない要因である。それは上達を志す者なら誰しもが通る道である。フィルダースチョイスにしても、結果は失敗だったが、チャレンジする姿勢は良かった。
 では、アウトを取る確率を上げるにはどうすれば良いのか?
 守備形態、ランナーの走力、打球の強弱及び方向、自身の打球処理能力etc
 多角的にアプローチを行い、判断する力を養うべきである。洞察と的確な自己分析が一瞬の場面で冷静な判断をもたらす。しかし、そこに至るまでにはまだまだ多くの経験が必要である。
 ベンチの中から見る野球とフィールド内で見る野球は随分と違う事をまだまだ実感しながら、何事も勉強、失敗こそ成功の基と考え、今まで通り積極的にプレーする姿に戻ってほしい。