「措置から契約へ」を謳った社会福祉構造改革は正直何をもたらしたのだろうか。どの分野もそうであるが、政府の進める構造改革は全て「商品としての○○」でしかない。
 福祉も同様、もはや「(商品として)消費の対象」としか見られず、最近では福祉提供側と福祉利用側は対等に協力しあう関係ではなくなってしまった。「サービス提供者と顧客」という関係は、必ずとは言えないが、弱者-強者という間違った関係性意識を生みだしてしまう可能性が高い。理不尽な要求や過度なクレーム等はこの辺りの問題も含んでいると考えられる。
 理不尽な要求や過度なクレームに士気を削がれ、さらにそれらへの対応を求める雇用側からの強圧的姿勢に士気を削がれ、ついには多様なニーズを受け止めるだけの余裕を失う。
 政府は福祉の人材確保等についていろいろ議論しているようだが、根底に社会病理・社会問題が潜んでいることにも是非目を向けてほしい。

 週始めから、疲れる内容の事を書いてしまった・・・。