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　夏の全国高等学校野球選手権大会も大阪桐蔭の優勝で、今日幕を閉じた。
　高校野球を見るたび、甲子園を目指し野球に打ち込んでいた頃の事を思い出す。
　毎日毎日の練習が辛く、練習が終わる度に『明日こそ辞める。』と思っていた。家に帰ると何故か『やっぱり、自分には野球しかない。』と考えを改め、性懲りもなく翌日の練習に参加する。そしてまた『辞めよう。』と思う日々。この繰り返しだった。正直、大学へ入り、自分達自身で考えて野球することを知るまでは、野球が楽しいものと思ったことなどなかった。
　そんな苦しい野球を何故続けることが出来たのか。
　やはり【甲子園】という明確な目標があったから継続することが出来たのだろう。
　人生において目標を持つということが如何に重要な事か。小学校から中学校、そして高校と比較的早い時期からこのことを自身で体現していたはず。目標に向かい努力するという行為を別の何かに転化することが出来ていれば、もう少し違った人生もあったのかもしれない。
　息子達には、野球等で得られた(これから得られる)財産を上手く運用できる人間になってもらいたいと心から思う。