スクールソーシャルワーカーとして、某中学校へ出向くようになって1ヶ月が経過した。週1ペースの為、実際は5回程しか仕事はしていないが、僅か5回でも見えてきた問題は多々あるように思われる。
 先ずは、保護者としての責任能力等、いわゆる家庭側の問題である。スクールソーシャルワーカーとして介入を要請されるケースであるだけに、不登校とは言え、家庭環境等に何らかの問題を抱えていることは容易に想像が付く。実際に保護者と面接を行ったが、そのような結果がどのようにして起こったのか、若しくは何故その結果が今も進行形なのかを伺い知ることができた。
 もう一つは、学校現場における問題である。先生方は忙しい中、大変熱心にこのような問題に取り組んでおられる。しかし、アプローチが個々それぞれで、援助に関わる先生方の共通目標があまり見えてこないように感じられる。「誰が、どのような期間に、どのような援助を行い、最終的に○○になればいい」等、支援計画のようなものがあれば、役割を分担しながら関わっていくことができるのではないだろうか。その為にはチームで動くという意識を持ってもらわなければならないだろう。
 そういう自分も本当に手探りでやっている状況である。その中で多くの問題が見えてきたということは、それだけ教育現場において福祉的アプローチを展開していく余地や有効性があるということかもしれない。これから新しい分野の開拓を志す社会福祉士の方々の為にも、何とか道筋を付けておきたいものである。