家族と面接を行うにあたり、危機感の欠如や家族役割の意識の無さに時折落胆することがある。福祉の仕事を始めて約11年、今に始まったことではないが、「自分さえ良ければ・・・。」という考えを持つ人が目に付くようになった。最近の暑さで自分の気が短くなったのか、本当にモンスターなんたらのような自己中心的な人が増えたのか、どちらかであろう。
 昨日も家族面接を実施した。
 入院当初より、ほぼ計画的に面談を行い、相応の支援を展開してきたつもりだった。家族として役割を果たしてくれるものと期待していた。しかし、直に3ヵ月が経過しようとしているにも関わらず、一方的な要望を繰り返すばかりで、何一つ進展していない現状に気が付いた。無駄な時間を過ごしてきたことへの後悔と、理解しようとしない家族への苛立ちが、表現の仕様がない感情を沸きたてる。
 数年前より上記のような家族は確かに存在していた。それは今も、そして将来も変わりなく続くだろう。本当ならば、このような展開も全て織り込み済みでスマートに仕事ができるようになっていなければならないのかも知れない。そのような意味で自分はまだまだ未熟だ。万能でスペシャルな社会福祉士を目指す為にも更なる自己研鑽が必要である。

 しかし、本当のところどうなんだろう。
 社会構造が明らかにおかしくなったのと同時に人々の行動も想定できない事が多くなったと思うのは、自分だけだろうか。