学童野球富山県大会、準決勝敗退。
 山の頂を目前にしながら、準決勝で敗れてしまった。
 相手は昨秋から目標としてきたあのチーム。
 監督やコーチがどのように考えていたかは知らない。ただ個人的なことを言えば、正直あのチームにさえ勝つことが出来れば、後はどのような結果が出ようとも良いと思っていた。厳しい練習のその果てにあるものが良いものであるということを実感する為には、どうしてもあのチームからの勝ちが必要だった。それが得られず終ってしまったことが残念で仕方がない。
 敗戦は勝利する為の重要なプロセスで、他にも学ぶべきことはあるのだろう。しかし、負けたら終わりの一発勝負においては、負けは意味を為さない。経験から言わせてもらうと
 『あの打席でのあの1球・・・。』
 『あの場面でのあの守備体系は・・・。』
 このような後悔ばかりが先行し、失敗を冷静に振り返れるようになるまで時間が掛かる。仮に冷静さを取り戻し、失敗した過程を振り返ることができたとしても、その大会への参加資格は既にないのである。一発勝負のトーナメント敗戦から得られるものと言えば多くはストレスでしかない。
 この大会での敗戦を以て、6年生達は全国への挑戦権を失ったことになる。9月末頃まで、幾つかの大会が残ってはいるものの、先に繋がるものは何もない。新チームを見越して選手の起用方法も少しずつ変化していくだろう。この先、モチベーションをどのように維持していくのか。このような時こそ監督、コーチ、父兄によるサポートが必要だろう。