社会福祉士会の会報の中に「就労支援」という記事があった。
 近年の福祉施策の主として、「就労支援」が積極的に推進されているようである。
04年/高齢者等の雇用の安定等の関する法律 
05年/生活保護受給者に対する自立支援プログラム
06年/障害者自立支援法施行
 以上のように各分野において就労支援施策が展開されている。社会福祉士が行う就労支援は単に雇用に就くことを目指すことではなく、その人の自立を見据えて広い意味での「就労」を支援することだと言われる。もう少し具体的に言えば、「就労」による経済的自立よりも「就労」による役割遂行の方にウエイトを置いて考えよということである。「就労」は、あくまでも「自律」した社会生活を構築及び再構築する為、一つの手段としてのものである。この辺りの解釈の仕方が難しい。
 ここまでの視点で社会福祉士の役割を求められると仮定した場合、社会福祉士としての専門的知識・技術及び価値や倫理はもちろん、労働分野の知識や労働分野のネットワークを築く等、視野を広げていかないと責任を果たすことができない仕事である。個人的な意見だが、一般の方々からの視点において、ソーシャルワークという業務がますます翻訳し難いものになっていく気がする。
 医療・保健とのリンク、司法とのリンク、労働分野とのリンク・・・。もはや社会福祉の専門知識だけでは、活かされない時が来ているようである。やはり本腰を入れて、○○を勉強しなければならないと痛感している。