今年最後と思われる練習試合が昨日行われた。相手は、北日本新聞社杯準優勝チーム及び三位チームである。どちらのチームも激戦を勝ち抜いた経験があるチームだけに、試合運びが抜群に上手い。このクラスのチームが相手となるとたった一つのミスが致命傷となる。常に劣性の状態、一度も流れを呼び込むことが出来ず、連敗を喫してしまった。試合に望む姿勢、一球に対する気持ち等、負けはしたが、勉強すべき点はいくつもあった。
 そんな中、ようやく長男に仕事が与えられた。初打席、何をすべきなのか彼は考えていたらしい。流れが来ない現状の中、3年生の長男が出来る事と言えば、ファーストストライクから積極的に3回振ってくることである。1球目、2球目とファールし、カウント2-2から踏み込んで打ちにいったところデットボール。相手は5年生、右の速球派だっただけに痛かったと思うが、ガッツポーズをしながら一塁へ走って行った。最低限の仕事できたようである。
 続く、2打席目、今度は左の速球派。このピッチャーは、いままで見てきたたくさんのピッチャーの中でも一番いい。上半身だけではなく下半身を使って投げてくる。腕の振りも鋭く、リリースポイントからフィニッシュまでが抜群に素晴らしい。小学生にして既に完成に近いフォームで、将来の可能性を感じさせる堂々たるピッチャーである。さすがに、このピッチャーこそは打てないと考えていたが、追い込まれてからの3球目、見事に足元へ弾き返した。ショートの上手いバックアップでアウトになってしまったが、一瞬ベンチも盛り上がったことからこの打席も仕事をしたと言えよう。
 ヒットこそ打てなかったが、これを自信にしてほしい。それと試合に出れば、3年生だろうが5年生だろうが相手は配慮してこないということをちゃんと理解してほしい。それらを踏まえて、今後練習に望めば、おのずと力が付いてくるはずである。来春、更に成長した姿をみせてくれることを親として願っている。
本当に1年間御苦労さまでした。