何日か前の新聞に気になる記事が掲載されていた。
 孤独死を防止する為、中学校区毎にコミュニティーソーシャルワーカーを配置する方向で国が検討しているとの記事である。行政サイドで行っていくのか、民間に委託する形をとるのか、詳しくは知らないが、大変そうな仕事である。ちなみに社会福祉士に限られず、ケアマネージャー等でも良いそうである。
 確かに、自分の家の近所でも、高齢の1人暮らし等は増えているような気がする。親なんかは、「たくさん料理を作り過ぎたから」、「たくさん頂き物があって、(自分達の家だけでは)処分できないから」等と言っては、1人で暮らしている方の家を訪ねたりしているようである。これはあくまで、親世代の付き合いであって、自分達の世代でそのような付き合い方をするかと言われるとやはり違う。気に留めることもないかもしれない。そういう面から考えても、コミュニティーソーシャルワーカーの配置は意味があるものかもと思われる。
 但し、コミュニティーソーシャルワーカーとしての業務内容を明確にしておかないといけない。極端な話、本当に身寄りのない人の最期に関わってしまうと、死後、いろいろと発生する事項の処理まで任されてしまうのでは、という懸念が生じる。福祉葬等を含め、社会福祉が充実している地域なら良いが、そうでない地域では、コミュニティーソーシャルワーカーの肩に掛かる負担は大きい。生活の細部まで関わることが多いと思われるだけに、余程、経験のある人でないと、バーンアウトする可能性も高い。
 地域包括支援センターとの兼ね合いも難しそうである。いっそのこと、地域包括支援センターに配置したらどうかと思う。
 取敢えず、いろいろな問題点等を十分に協議し、是非良いものへ煮つめていってほしいと思っている。