全盲患者 公園置き去り
 大阪の病院職員が、入院費をめぐるトラブル処理の結果、上記のような結論を導き出した。
 約2年間の入院費用未払い、家族の引き取り拒否、待遇をめぐるトラブル。以上のものが複雑に絡み合い、処理できなくなった結果、第三者(救急隊員)に判断を委ねようとしての行動のようである。ここに至る過程において、この病院(職員)はどんな援助を行ってきたのか疑問に思う。
 生活保護打ち切りの理由をちゃんと確認したのか?
 (元)妻に受入を打診するなどの交渉を前もって行っていたのか? etc
 以前勤めていた病院では、本来の援助業務の他、いろんな仕事を行っていた。支払いが滞り気味な家庭には、療養費貸付制度を勧めたり、生活保護申請に向けて、社会福祉事務所と交渉を行ったりした。ここまでは援助業務に含まれる為、未だ正当だと思われるが、一方で、本人の年金通帳を持って行方を眩ました家族をじっくりと時間を掛けて追跡するなど、取り立て屋みたいな仕事も行ってきた。経験上、2年間という時間があれば、何らかの打開策は見つかるものである。
 このケースって、一体???。
 考えれば考えるほど訳が分らないケースである。情で動けとまでは言わないが、あまりにも無責任な対処の仕方である。現在の社会構造の一端がこんな部分にも伺われる。普段、援助ケースに感情を移入したりすることのない自分だが、このケースだけは何故か切なくなった。