最近、患者家族との面接を行うにあたり、何かすっきりとしないことが多い。入院前に十分話し合いを行い、概ね入院期間等を含め、回復期リハビリ病棟についての説明を行っているにも関わらず、まるで他人事のように構えているような家族が目に付いたりする。3ヵ月、5ヵ月がいかに短いものなのか退院直前になって気が付いたような顔をする家族もいる。
 それだけ居心地が良い病院であるということなのか。それは有り難い評価だが、ホッと一息のつもりがズルズルとという状態では、自分的に有り難くない。定期で来院を要請し面接を実施するか、或いはこちらからアウトリーチするようにするか、何らかの対策が必要かと思われる。
 今日、退院が間近にせまり、慌てた家族の要請もあって、市外の施設を数箇所回り受入の打診を行ってきた。さすがに冬に向かう時期に快く返事してくれる施設はなく、ただ個人情報をばら撒いてきたような感じである。このケースに関しては、入院当初より、こうなることがある程度予想が出来ていた。早めに連絡を入れていたはずなのに・・・。病院へ戻る迄の間、いろいろ思考を巡らせていた。そして、待ちの姿勢でいたことが今回の失敗に繋がったのだという結論に至った。
 今後、認知症のある患者や脳血管疾患の患者等、難しいケースが幾つも控えている。同じ失敗を繰り返さない為にも、考えられる限り、積極的なアプローチを行っていこうと思っている。