長男の野球の練習が予定より早く終わった為、自主練習を兼ねて、二人で走りに出た。約6kの道をいろいろ話しをしながら走る。子供と一緒に走るようになって約二年、その日の出来事や野球の技術論等、たくさんの話しをしている。
 その中でも良く聞くのが、ライバルM君の話である。長男には、ライバルが居て(長男が勝手にライバル視しているだけかもしれない)、勉強はともかくスポーツではライバルM君に勝てないらしい。短距離走中距離走、水泳、野球etc全てM君が上にいて、そのM君が居る為に、長男は常に学年2位の座に甘んじているとのこと。確かに過去三年間、1位の賞状は1枚しか見たことがなく(この時は、同タイムによりM君も1位だった)、その他は全て2位の賞状だったような気がする。
 そんな状況の中、先週行われた中距離走で、初めてM君に勝利し、学年1位になったとの報告があった。長男曰く、背中を見ながら走ると気持ちで負けてしまいそうになるから、先行逃げ切りで勝負したとのことである。長男なりに頭を使ったようである。三年生になって初めての勝利がかなりうれしかったらしい。
 親として、結果はもちろんだが、そのプロセスを大事にしてほしいと思う。M君が居て、負けたくないと思う気持ちがそこにあった。勝つための最善の策を自分で考え、努力をし、そして結果を導き出した。何事も常にこのようならベストなのだが・・・。
 ともかく、長男は、全般的に学校生活が楽しいようである。時々つらいこともあるようだが、気持ちの切り替えもはやい。次の日にはどうってことないような顔をして学校へ行き、そして戻ってくる。こういう所も一つのセンス・才能と言えるだろう。母親の性格とよく似ている。
 これからも子供と一緒に走れる時間を大切にしたい。長男は大丈夫だとして、次男が小学校を卒業するまで、約11年ある。それまで体力が続くかどうか心配だ。