10月26日、地元でたいまつ祭りが行われる予定となっている。自分の住む地区が担当となっている為か、公民館も毎晩のように灯かりが点いている。自分が子供の頃、たいまつ祭りは深夜から早朝にかけて行われるものであった為、眠くてそれどころではなかった。大人になると今度は寒さに勝てず、行ってみようという気にならなかった。その為、地元のお祭りとはいえ、参加したことが一度もないのである。今年は、地区の方から子供達への参加要請があった為、PTAとして参加する予定である。晴れてくれればよいが、天気予報では雨となっている。厳重装備でいかなくては・・・。
 話は変わるが、祭りという行事は、大きく民俗学に分類される。しかし、社会学の視点からみることも可能である。少し堅い捉え方をすれば、慣習・フォークウェイズであると言えよう。基礎的集団の中で長期にわたって培われ、保持されてきたものであり、持続的かつ反復的な行動様式、すなわち伝統と考えることができる。また祭事に関していえば、儀礼による暗示を通して、成員の意識の中に神聖な力を映し出す、すなわちモーレス・道徳とも考えることができる。学生時代に見た伊勢神宮式年遷宮や京都の祇園祭りなどは、格式も高く、ほんとうに神様が存在するような感覚があったのを覚えている。
 地元の祭りはそこまでのものではないと思われるが、それでも伝統ある地元の祭りであることに変わりはない。ここに住んでいる以上、一度は伝統に触れておかないといけないかなと考えている。